これから賃貸経営を始めようとお考えの方はいらっしゃいませんか?
賃貸経営を成功させるためには、ほかの物件と差別化を図ることが重要です。
そこでおすすめなのが、近年注目を集めている「スマートロック」です。
この記事では、賃貸経営で物件を差別化できるスマートロックの概要や導入するメリット、選び方について解説します。
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賃貸経営における物件の差別化:スマートロックとは
はじめに、スマートロックの概要や導入背景についてご紹介します。
スマートロックとは
スマートロックとは、電子機器を通して鍵の開閉ができるようにしたデバイスのことを言います。
スマートフォンから施錠・解錠ができ、鍵穴に鍵を入れるという作業が必要ありません。
機種によっては、玄関に近づくだけで鍵が開くハンズフリータイプもあります。
鍵の閉め忘れを防げるほか、不審な動きがあれば通知がくるなど防犯性の高さも魅力のひとつです。
スマートロックが求められる背景
全国賃貸住宅新聞の発表によると、入居者設備の人気ランキングにてオートロックは単身者2位、ファミリー層では3位にランクインしています。
上記の結果からも、いかに入居者がセキュリティ面を重視しているのかがわかるのではないでしょうか。
しかし、賃貸住宅にはオートロックの設備が整っておらず、従来のシリンダー錠を利用しているケースが一般的です。
そのため、ピッキングの被害に対する防犯性の低さが弱点とされてきました。
そこで賃貸物件にオートロックの設備を後付けしようにも、費用が高額でなかなか導入に踏み切れないという方は少なくありません。
このような問題の解決策として、スマートロックを導入するオーナーが増えてきたのです。
スマートロックであれば大掛かりな工事が必要なく、既存物件であっても比較的安価でオートロック化できます。
物件情報に「オートロック対応」と記載できるため、防犯を重視する入居者へのアピールにもなるでしょう。
物件に新たな付加価値を与えるスマートロックは、入居者・オーナー両方にとって大きなメリットとなります。
賃貸経営における物件の差別化:スマートロックのメリット
ここでは、スマートロック導入のメリットを4つご紹介します。
低コストで取り付けできる
スマートロックにはさまざまなタイプがあります。
なかでも自分で後付けするタイプは、比較的低コストでの導入が可能です。
たとえば物件全体にオートロック設備を導入する場合、1戸あたり15万円ほどかかるといわれています。
一方、両面テープで貼り付けるタイプのスマートロックであれば、1万円前後から購入可能です。
鍵を取り外すための大掛かりな工事が必要ないため、既存物件であっても導入しやすいでしょう。
防犯性が向上する
スマートロックを利用すれば、出先で鍵の閉め忘れに気付いたときでもスマートフォンから操作可能です。
遠方からでも鍵をかけられるので、施錠忘れによる空き巣被害の防止にも繋がります。
さらに防犯性を強化したければ、以下のような機能をもったスマートロックもおすすめです。
●施錠・解錠の履歴確認
●不正アクセスなど不審な動きがあればスマートフォンへ通知
●設定した時間で自動的に鍵が閉まるよう設定
小さなお子さんがいるご家庭や女性の一人暮らしでは、とくに防犯性を重視する傾向にあります。
スマートロックを導入して防犯性の高さをアピールできれば、入居者の増加が期待できるでしょう。
鍵交換の負担を軽減できる
スマートロックの場合、オーナーのスマートフォンで入居者の権限登録ができます。
そのため物理的な鍵のように、入居者が変わるときの鍵交換は必要ありません。
鍵交換にかかる費用を入居者が負担することになると、入居者が集まりにくいかもしれません。
スマートロック導入により、こうした費用負担がなくなれば入居希望者が増えるかもしれません。
また、内覧時にわざわざ管理会社へ鍵を渡す必要がない点もメリットのひとつです。
空室対策に有効
スマートロックは、オーナーだけでなく入居者にとっても魅力的な設備です。
スマートフォンひとつで施錠・解錠ができるため、玄関の前で小さな鍵を探すという手間が省けます。
ハンズフリータイプであればドアに近づくだけで鍵が開くので、両手が荷物で塞がっているときにも便利です。
また物理的な鍵が必要ないため、鍵を頻繁になくすという方も安心して過ごせるでしょう。
このように、スマートロックは防犯性だけでなく、入居者の利便性も向上します。
スマートロックのあまりの便利さに、通常の鍵には戻れないという方もいるほどです。
入居者・オーナーともにメリットの多いスマートロックですが、導入している賃貸物件は現時点ではそこまで多くありません。
そのため、スマートロックを導入すればほかの物件と差別化ができ、空室対策につながります。
賃貸経営における物件の差別化:スマートロックの選び方
最後にスマートロックの選び方をご紹介します。
スマートロックには多くの種類があるため、それぞれの特徴を理解して自身にあったものをお選びください。
取付方法で選ぶ
スマートロック には、大きく分けて3つの取付方法があります。
●貼り付けタイプ
●シリンダー交換タイプ
●穴あけ工事タイプ
上記のなかでもっとも低コストなのは貼り付けタイプです。
既存の鍵の上から両面テープで貼り付けるだけなので、専門知識や技術がなくても設置できます。
大掛かりな工事も必要ありません。
ただし、ドアの材質によっては外れやすいことがあるため注意が必要です。
両面テープで貼るよりもしっかり固定したい場合には、シリンダー交換タイプを選ぶと良いでしょう。
自分で交換できるタイプであれば、比較的安価で導入可能です。
穴あけ工事タイプは、ドアに穴を開けてスマートロックを取り付けるため、3つのなかではもっとも安定性があります。
一方で工事費用がかかるという点がデメリットです。
費用をかけずにスマートロックを導入したい場合には、貼り付けタイプがおすすめでしょう。
施錠と解錠の方法で選ぶ
施錠・解錠の方法で選ぶ場合、以下3つのタイプがあります。
●ハンズフリータイプ
●スマートフォン操作タイプ
●マルチデバイスタイプ
ハンズフリータイプでは、鍵から離れたり近づいたりするだけで施錠・解錠ができます。
手が塞がっていてもドアをスムーズに開閉でき、小さなお子さんのいるご家庭に人気です。
ただし、Bluetooth接続が必要なため電波が悪いと反応しないこともあります。
その場合はスマートフォンや通常の鍵で対応しなければなりません。
スマートフォン操作タイプでは、専用アプリを介して鍵の開閉をおこないます。
鍵をかけ忘れても出先から操作できるため、朝が忙しい共働き世帯におすすめです。
入居者のなかにスマートフォンを持っていない小学生や高齢者が多い場合は、マルチデバイスタイプを選ぶと良いでしょう。
マルチデバイスタイプでは、カードキーや指紋認証などを利用して施錠・解錠ができます。
電池切れ対策が組み込まれているものを選ぶ
いずれのスマートロックでも電池切れ対策が組み込まれているものを選びましょう。
電池が切れてしまうと、鍵を開けられずに入居者が閉め出される可能性があるためです。
電池残量が低下した際にスマートフォンに通知がくる、物理的な鍵穴が使える、外部から給電が可能などの機能があれば安心です。
まとめ
スマートロックは入居者・オーナーともにメリットの大きい設備です。
ほかの物件と差別化を図れるため空室対策にも役立ちます。
これから賃貸経営を始めようとお考えの方は、スマートロックを初期設備として導入してみてはいかがでしょうか。
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