引っ越しをきっかけに、猫を飼おうとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
その際に選ぶのが「ペット可物件」だと思いますが、ペット可だからといって騒音やにおい対策が必要ないわけではありません。
この記事では、賃貸物件で猫を飼う際の騒音・におい・爪とぎ対策をご紹介します。
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賃貸物件でもできる猫の鳴き声・騒音対策
賃貸物件で猫を飼う際、はじめに取り掛かりたいのが騒音対策です。
猫の鳴き声は犬と比べてそこまで大きくないため「騒音対策って本当に必要?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、猫を飼育するうえで騒音となるのは鳴き声だけではありません。
たとえば、以下のような音や鳴き声は、騒音と捉えられる可能性が高いでしょう。
●高いところからジャンプしたときの着地音
●フローリングを走り回る音
●夜泣き時の高い鳴き声
●夜中や明け方に始まるダッシュの音
上記のなかでとくに注意したいのが「夜中や明け方に始まるダッシュの音」です。
月齢が若い猫によく見られる行為で、夜中や明け方に凄まじい速さで部屋のなかを駆け回ったり飛び跳ねたりします。
その激しさから、飼い主の間では「猫の運動会」と呼ばれるほどです。
日中であればそこまで気にしなくて良いかもしれませんが、多くの場合人が寝ている時間に始まるため、音が大きく響いて聞こえます。
近隣住民とトラブルにならないためにも、騒音対策は猫を迎え入れる前からおこなっておきましょう。
以下にて、賃貸物件でも可能な騒音対策をご紹介します。
カーペットやマットを敷く
足音やジャンプの着地音対策として有効なのが、床に敷物を敷くことです。
敷物を敷くと、騒音対策のほか猫がフローリングで滑るのも防止できます。
比較的安価で取り入れやすいのがジョイントマットです。
パネルを継ぎ合わせて敷き詰めていくので、汚れたり傷がついた部分は取り外して簡単に洗ったり交換したりできます。
ホームセンターや100円ショップで手軽に購入できるのもうれしいポイントでしょう。
ジョイントマットでは見た目が気になるという場合には厚手のカーペットがおすすめです。
ペット用で防音・防臭効果もあるタイプを選ぶと良いでしょう。
壁に吸音パネルを貼る
防音効果を高めるために、床だけでなく壁にも対策をおこないます。
床は足音対策として、壁は鳴き声対策と考えると良いでしょう。
壁の防音におすすめなのは「吸音パネル」です。
最近ではおしゃれなデザインのものが多く販売されているため、お部屋の雰囲気を壊さずに騒音対策ができます。
ほかの住民に挨拶しておく
部屋の騒音対策をすると同時に、近隣住民に挨拶をしに行きましょう。
ペットの鳴き声や足音が、周囲にどの程度響いているのか自分では把握しにくいです。
「このくらい大丈夫だろう」と思っていても、近隣住民にとってはストレスになっているかもしれません。
事前に一声かけておけば、自分も楽な気持ちで生活できます。
賃貸物件でもできる猫のにおい対策
騒音に続いて対策が必要なのは、猫の「におい」です。
とくに猫の尿や糞はにおいがきつく、室内に染み付いてしまうと、退去時に原状回復の費用を請求される可能性があります。
こうしたことを避けるためにも、猫のにおい対策は必ずおこないましょう。
システムトイレを利用する
猫はトイレが汚れていると、トイレじゃない場所で用を足そうとします。
そのため、トイレを常にきれいに保っておくことが大切です。
さまざまなタイプのトイレがありますが、おすすめはシステムトイレです。
システムトイレとは2層構造になっているトイレで、上層には砂が入っています。
猫が尿をすると砂とすのこを通過して下の層に落ち、シートが吸収する仕組みです。
システムトイレであれば、汚れたシートを変えるだけなのでお手入れが楽で手間がかかりません。
なかにはシートいらずでトイレに流せる砂なども販売されています。
こまめな換気を心がける
猫の尿や糞のにおいは強烈なので、部屋を閉めきっていると室内ににおいが充満します。
窓を開ける、換気扇や空気清浄機を活用するなどして、換気はこまめにおこないましょう。
窓を開ける際は、猫が脱出しないよう気を付けてくださいね。
エサの食べ残しにも注意
猫の糞や尿以外に、エサのにおいにも注意が必要です。
エサの食べ残しをそのままにしていると、においが部屋中に拡散してしまいます。
もしも猫がエサを少しずつしか食べず、あとからまた食べるという場合には蓋付きの餌入れがおすすめです。
蓋付きの餌入れであれば、におい防止にくわえて鮮度が落ちにくいというメリットがあります。
またエサを入れているお皿をきちんと洗うことも大切です。
消臭スプレーを利用する
家のなかをこまめに掃除することも猫のにおい対策につながります。
掃除の際には、ペット専用の消臭スプレーを利用すると良いでしょう。
ソファやラグ、カーテンなど頻繁に洗えない製品のにおい消しに便利です。
またシステムトイレのお手入れ時に吹きかけるという使い方もあります。
賃貸物件でもできる猫の爪とぎ対策
賃貸物件で猫を飼う際に「爪とぎ」で悩まされる方は多いです。
爪とぎは猫本来の習性であるため、やめさせることはできません。
とはいえ壁や床に爪とぎをされてしまうと、内装が傷つきボロボロになってしまいます。
ペット可物件だからといって傷や汚れをつけて良いわけではないため、原状回復ができるよう爪とぎ対策も必要です。
最後に、賃貸物件でも可能な猫の爪とぎ対策をご紹介します。
猫の爪切りをこまめにおこなう
猫の爪を短くしておくことで、万が一壁で爪とぎをされても傷を最小限に抑えることができます。
爪の長さをこまめにチェックして、伸びてきたと感じたら切ってあげましょう。
猫の爪切りはペットショップやホームセンターなどで販売されています。
自分で切るのは怖いという方は、動物病院で切ってもらうと良いでしょう。
爪切りと一緒に定期健診をおこなえば、同時に猫の体調も把握できます。
爪をといで良い場所・ダメな場所を明確にする
猫の爪とぎ場所をあらかじめ決めるという方法も対策のひとつです。
まずは猫がどの場所で爪とぎをしたがるのか観察しましょう。
たとえば「トイレ置き場のすぐ横の壁」「壁の角」「ドアの横」「押し入れの脇の木」などが多いです。
お気に入りの場所がわかったら、そこに猫の爪とぎグッズを設置します。
おすすめは壁に貼るタイプの爪とぎボードです。
壁や柱に貼るだけなので、女性でも簡単に設置できます。
壁に保護シートを貼る
爪とぎグッズを置いても壁で爪とぎをしてしまうという場合には、壁紙の上から保護シートを貼るのがおすすめです。
表面がつるっとしているシートでは爪がひっかからず、自然と爪とぎをしなくなるでしょう。
保護シートは、透明なものから柄物までさまざまな種類があります。
木材の壁に貼りたい場合には、粘着糊不使用のタイプを選ぶと良いでしょう。
また最近ではおしゃれなリメイクシートが100円ショップでも購入できます。
リメイクシートを貼る際は、退去時に簡単に剥がせるよう、下地にマスキングテープを貼っておくと安心です。
なお、猫が立ち上がったときに前足が届かない高さ(床から90cmほど)までシートを貼るようにしましょう。
まとめ
今回は、賃貸物件で猫を飼う際の鳴き声・におい・爪とぎ対策について解説しました。
ペット可物件だからといって、対策をなにもしなくて良いというわけではありません。
とくに騒音は住民間でトラブルになりやすいため注意が必要です。
今回ご紹介した対策方法を参考に、マナーを守って愛猫と快適な生活をおくりましょう。
\お気軽にご相談ください!/