- この記事のハイライト
- ●結露しやすい家は、家の構造や生活スタイルなどが原因になっていることが多い
- ●結露によるデメリットとして、カビやダニの発生および壁の内部結露による家の劣化などが挙げられる
- ●結露しやすい家を売却するには、修繕・解体するほかに買取を利用する方法もある
「不動産売却を検討しているけれど、結露がひどいので売れるか心配」「結露しやすくても売れる方法を知りたい」とお悩みの方は少なくありません。
結露がひどい場合、家の劣化が通常よりも早く進み、資産価値の低下につながるおそれがあります。
この記事では、結露する原因や結露によるデメリット、結露しやすい家を売却する方法をご説明します。
調布市を中心とした東京都近郊で結露しやすい家の売却でお悩みの方は、ぜひご参考にしてください。
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不動産売却前に知っておきたい!家が結露しやすい原因
結露しやすい家は、場合によっては不動産売却がしにくいこともあります。
まずは結露しやすい家の原因を知り、自分で解決できるかどうかを判断しましょう。
結露のメカニズム
結露の発生は、「室内と外の温度差」と「空気中の水蒸気」のふたつが原因です。
結露は暖かい室内と寒い屋外の気温差が大きくなる冬に多く発生します。
暖房によって暖められた空気が冷たい窓に近づくことで、水蒸気として空気中に留まれなくなり、水に変わって窓の表面に現れてしまいます。
これが結露のメカニズムです。
結露が発生しやすい家には、おもに2つの原因があります。
それは、家の構造が結露しやすくなっているか、生活スタイルによって室内の湿度が高いかです。
家の構造が原因の場合
家が結露しやすい構造になっている場合、一般的な住宅と比べて、より結露に悩まされることになります。
窓がアルミサッシ、または家が高気密・高断熱の場合は、結露しやすいという特徴があります。
窓に使われる金属のなかでもアルミはとくに熱を伝えやすく、断熱性能が低い素材です。
外の寒い温度をそのまま伝えるため、アルミ部分で水蒸気を含んだ空気の温度を下げ、結露を生みやすくなってしまうのです。
また、最近の住宅は高気密・高断熱の構造の家が増えています。
外の気温に関わらず、快適な室温を保てますが、その分結露には注意が必要です。
高気密なために水蒸気の逃げ場がなく、結露しやすくなることがあります。
さらに、断熱性能の高い家では壁の間に断熱材を入れているため、それによって水蒸気がとおりにくくなってしまうのです。
そうならないために、壁には専用のフィルムを貼って対策するのが一般的ですが、施工不良などでうまく結露対策ができていないことがあります。
ひどい場合は壁の外側・内側両面に結露が発生するおそれもあります。
生活スタイルが原因の場合
部屋干しをする場合や加湿器を多用している場合など、室内の湿気が高くなることが結露の原因になっていることもあります。
湿度が高くなると、空気中で水蒸気としていられる限界を超えて、水滴となって結露が起こります。
定期的に窓を開けて換気をするなどの対策を取ると良いでしょう。
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不動産売却における結露しやすい家のデメリット
結露しやすい家は、不動産売却において不利になるポイントが多くあります。
ここでは、結露しやすい家のデメリットをご説明します。
カビやダニが発生しやすくなる
結露しやすい家は湿度が高く、カビやダニが発生しやすい状況になります。
カビは人間にとって適温である気温20度から30度ほどで活発に繁殖します。
冬は室内の温度と湿度のふたつの要因が合わさることで、カビの大量発生につながりやすくなるのです。
また、カビが多くなると、カビを餌にするダニも多くなります。
カビやダニはアレルギーの原因になるため、注意が必要です。
家が傷みやすくなる
一般的な構造である木造住宅は、とくに湿気に弱いという特徴があります。
結露や湿気が木材に付くことで木が腐り、家が傷んでしまいます。
木材は一度腐食してしまうと、その部分を取り換えるほかに方法はありません。
大規模なリフォームや建て替えが必要になるため、不動産売却においても大きなデメリットになるでしょう。
また、木材まで腐食しなくても、壁紙や壁も結露によって傷みます。
見た目も悪くなるため、売却が難しくなることが珍しくありません。
シロアリが発生しやすくなる
シロアリは湿度が高い場所を好む習性があります。
結露が発生しやすい状況は高い湿度で水も多いため、シロアリにとっては快適な環境です。
シロアリが大量発生すると、柱や梁などの家の重要な部分を食べて、家に甚大な被害をもたらします。
シロアリ被害にあった家は倒壊の危険性が高くなり、資産価値が大きく低下するため、早急に対策をする必要があります。
シロアリがいる痕跡を見つけた場合は早めに専門業者に依頼すると良いでしょう。
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結露しやすい家を売却する方法
結露しやすいことを黙って不動産を売却をすると、あとからトラブルになる可能性があります。
ここでは、結露しやすい家を黙って売ることの問題点と、売却を成功させる方法をご説明します。
結露しやすいことを黙って売却した場合の問題点
引き渡した不動産に買主が了承していない欠陥があった場合、売主は「契約不適合責任」に問われることがあります。
あとから修理を要求されたり、契約解除を求められることもあるため、事前に把握している家の欠陥は必ず買主に伝えておかなければいけません。
家が結露しやすいということは、伝えるべき欠陥に該当する可能性があります。
結露しやすいことと、それにより生じた損害を正確に把握して買主に伝えなければ売主の責任は重くなります。
家のデメリットを黙って不動産売却をすることはできないため、売却には適切な方法を取る必要があります。
修繕してから不動産売却をする方法
結露しやすい原因がアルミサッシの窓である場合は、結露しにくい樹脂製のサッシに変更することで結露しにくくなります。
また、壁の断熱リフォームをおこなうなど、リフォームによって状況が改善する可能性があります。
リフォームにより家が部分的に新しくなることで、内覧に来た方に好印象を与えることも期待できるでしょう。
更地にしてから不動産売却をする方法
結露により柱や梁など重要な部分が腐食している場合やシロアリ被害が深刻な場合は、修繕にも多額の費用がかかります。
その場合は、リフォームではなく建物を解体し、更地として不動産売却をしたほうが高く売れる可能性があります。
更地であれば、買主は購入後に自由に土地を活用できるため、早く売れやすくなるでしょう。
ただし、解体には費用がかかり、土地の利用に制限がかけられている場合もあるため、不動産会社に相談してから更地にするかどうかを判断するのがおすすめです。
不動産会社に買取を依頼する方法
結露しやすい家はデメリットが多いため、一般的な不動産売却は難しいことがあります。
そこで、不動産会社が買主となる買取を検討してみましょう。
不動産会社は買い取った不動産をリフォームしたり更地にしたりして、付加価値を付けて再販します。
買取後にかかる費用などを差し引かれるため、通常の不動産売却よりも売却価格が安くなるのがデメリットです。
通常の不動産売却であれば高く購入してくれる買主を探すため、高い売却価格が期待できますが、その分時間がかかります。
修繕などの費用をかけたくない場合や、早く不動産売却をしたい場合は買取がおすすめです。
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