簡単に短期間で、かつ手間をかけずに家や土地を売る方法を考えているならば、一度は買取を考えたことがあるのではないでしょうか?
ここでは、不動産買取の流れを知らない方にもわかるように、全体の流れとともに、事前に知っておくとスムーズに売買契約を進められるポイントを解説します。
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不動産の買取は事前準備が重要!準備の流れとは?
不動産の買取では、準備から物件の引き渡し完了までは約1か月かかるのが一般的と言われていますが、準備を怠るとスムーズに買取を進めるのが困難となる可能性が出てきます。
最初の準備は必要書類を手元に揃えるところから
ほとんどの方が、まずは自分の所有する不動産がいくらくらいの価格で売れそうか、相場を調べたくなるところですが、最初は必要書類を揃えることから始めましょう。
相場を調べるにしても査定を依頼するにしても、物件の詳しい情報がなければ適切に相場を調べることはできません。
適当に調べた相場をあてにして売却活動を進めにくくなってしまわないために、まずは買取に必要な書類を手元に揃えます。
一戸建て・マンション・土地すべてに共通するのは、登記済権利証や登記識別情報、固定資産納税通知書、本人確認書類、印鑑証明書、住民票です。
マンションの場合は、上記以外にマンションの管理規約や修繕計画書などがあれば、それも用意しておきましょう。
一戸建ての場合には、家を建てた際に建築基準法に則って建てられた建物であることを証明する建築確認済証と検査済証が必要です。
さらに、一戸建て・土地はほかにも、隣地との境界を明確にする境界確認証や、土地の面積を明確にする地積測量図も用意しておきます。
相場を調べる!近隣の類似物件の価格はいくら?
次は、所有する不動産がいくらくらいで売買されているか相場を調べて、自分なりに価格帯を把握しておきます。
不動産会社の査定を信頼するよりも、あらかじめ自分なりに相場を調べてからのほうが、査定結果に納得できるでしょう。
買取と通常の売却では価格が異なり、通常の売却価格の6~8割程度の金額が買取価格となるので、調べた相場と照らし合わせて確認することをおすすめします。
自分で相場を調べておくと、査定の際にどの部分が価格に影響しているかを知ることができるので、価格交渉をすることが可能です。
査定依頼を出そう!信頼できる査定とは?
物件の査定では、いくつかのデータだけでおこなう簡易査定と、実際に物件に出向いて隅々まで査定する訪問査定の2種類があります。
より正確な査定はもちろん実際に物件を隅々まで見て査定する訪問査定のほうですが、簡易査定に比べると時間と手間がかかるのが難点です。
しかし、査定結果によって物件の買取価格が算出されるので、物件の魅力は実際に見てもらったほうが良いでしょう。
不動産買取の流れ!業者の選定から契約締結前まで
買取の流れのなかで、契約締結前のこの部分がもっとも重要なポイントが多いため、事前にどのような流れで動くのかを知っておくと、後悔しない取引をする確率が高くなるでしょう。
買取業者の選定・決定!信頼できる不動産会社とは?
査定を依頼した不動産会社のなかから、査定結果に納得し、担当者や会社としての対応に信頼がおけるところを選定します。
査定依頼をする段階ですでに会社の口コミや評判は調べていると思われますが、再度ここで査定した際の対応を振り返って、評判を調べ直してみましょう。
不動産売買のような大きな金額が動く取引では、信頼性の低い会社と取引をしてしまうと、あとからトラブルを引き起こしたり、取引そのものを後悔したりしかねません。
売主の話をきちんと聞いて対応してくれる、交渉の際に真剣に向き合ってくれるなど、対応に満足できるかどうかが重要です。
条件の確認・交渉!引き渡し日や荷物の扱い
不動産会社を決定できたら、次は物件の引き渡し日や家の中や敷地内に残していく荷物の扱いなど、引き渡し条件を決めていきます。
通常の売却と違って、物件が少々訳ありでも買取に問題はありませんが、引き取りたい荷物を誤って処分されてしまうようなミスが起きないないよう、条件をしっかりと確認しておきましょう。
決めるべき条件は、売買契約締結前までに揃えておくべき必要書類の種類と枚数、家具や家電などの扱い、物件の引き渡し日、代金の入金日などが主な内容です。
引き取りたい荷物がまだ物件に残っている場合には、いつまでに荷物を運び出すか明確に線引きしておくことをおすすめします。
不要な荷物の処分を先に進めてしまうと、引き取りたい荷物まで誤って処分品として回収されてしまう恐れがあるからです。
売買契約の締結!契約締結前に書類をよく読む
最後は売買契約締結となりますが、契約締結では関係者全員が揃って契約書や取り決めた条件などに間違いがないか確認する大切な場面です。
ここまでくるとやっと肩の荷を下ろせると、気が抜けてしまいそうになりますが、ここがもっとも気を抜けません。
売買契約書や重要事項説明書には、これまでに決めた内容が記載されていて当然ではありますが、その内容に思い違いがないか、確認できるのはこの瞬間のみです。
売買契約締結前には、契約書や重要事項説明書の内容をしっかりと確認し、自分が納得している内容と相違ないかをチェックします。
万が一、どこか一部でも間違いがあったら、内容の確認をおこない、署名捺印をする前に訂正してもらいましょう。
不動産買取の流れ!契約締結後から確定申告まで
売買契約締結後には、あと3つの大切な作業が残されているため、最後まで気を抜かずにしっかりと確認すべき点を確認しましょう。
代金の受け取りと物件の引き渡しまでの流れ
売買契約締結後には物件の代金を受け取り、物件を引き渡す作業が残されており、この2つを終えると買取完了となります。
物件の代金の受け取りは現金を用意するのではなく、口座に振り込むことが多いため、振り込み作業をしやすいように金融機関の店頭でおこなわれるケースが一般的です。
現在では、オンラインで振り込み作業がおこなえることもあり、不動産会社や司法書士事務所などでおこなわれることもあるでしょう。
代金に間違いがないことが確認できたら、物件の鍵や必要書類を受け渡し、登記手続きを依頼した司法書士への報酬の支払いもこの段階でおこなわれます。
売買契約締結後というだけあって気が抜けやすく、必要書類を持って行き忘れるなどのケアレスミスが増えるので、持ち忘れのないようにしっかり確認しましょう。
確定申告に向けた準備は記憶が新しいうちがおすすめ
物件の引き渡しまで済ませたら買取の流れは完了となりますが、売主はその年の確定申告をおこなう必要があるため、記憶が新しいうちに書類一式をまとめておくことをおすすめします。
不動産の売却による確定申告では、その物件を購入した価格・購入にかかった諸々の経費・売却や買取にかかった諸々の経費を売却代金から差し引いて、利益が出た場合に申告しなければなりません。
逆に損失が出た場合にも確定申告をすることで、税の軽減措置を受けられる可能性があるので、どちらにしても確定申告は必須です。
申告する時期は、買取した年の翌年の2月16日から3月15日までの1か月間と、時間に余裕はありますが、前もって書類だけでもまとめておくと申告の作業が楽になります。
また、不動産の買取でも3,000万円の特別控除やそのほかの特例を適用できるケースがあるので、時間のあるときに調べておくと良いでしょう。
まとめ
不動産の買取では、通常の売却に比べると短期間で物件引き渡しまで終えることができますが、それには事前準備が大切です。
必要な書類や用意しておくべきタイミングを前もって知っていれば、いざその場になって慌てることはないでしょう。
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