不動産の売却は不動産会社に仲介してもらうのが一般的な方法ですが、最近は不動産オークションというものもあります。
所有する土地や家屋などの不動産の売却を検討している方は、なるべく高く売りたいというのが本音ですが、不動産オークションについてじっくり知っておく必要があります。
ではその不動産オークションとはどういったものなのか、出品の流れやメリットなどについてまとめてみました。
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不動産オークションとは?その方法について
インターネットの普及により、今ではオークションも身近なものとなり、サイトを利用すれば売りたいものを出品できる時代です。
ひと昔前であれば骨董品や美術品などが主に取引されていましたが、最近では古着や電化製品、車などその対象となる物品は膨大な数になっています。
もちろん不動産も例外ではないのですが、こちらはどちらかと言うと裁判所によりおこなわれる競売といったイメージのほうが大きいでしょう。
実際、不動産のオークションはまだ一般的にあまり利用されてなく、ただこれから広がっていく可能性を持ったジャンルではあります。
ではその不動産オークションとはどういったものなのかについてご紹介していきますが、簡単に言うとインターネットで取引される不動産のオークションということです。
不動産オークションは主に2つの種類があり、1つめは競り上がり方式というもので、これは初めに売主が最低落札価格を決めたうえでサイトに登録します。
その後、そのサイトを訪れた購入希望者が入札をしていき、ここで入札者が多くなるほど入札価格が高くなっていくため、競り上がり方式と呼ばれています。
こうして入札が続き価格が競り上がっていきますが、最終的には高止まりしてもっとも高い価格で入札した方が落札、つまりその不動産を購入する権利を得るわけです。
次の方法はポスティング方式で、競り上がり方式と比べもっとも特徴的なのが、購入希望者は入札を1回しかできないといった点でしょう。
入札価格が売主の提示した最低落札価格を超えるもので、かつほかの入札者と比較した場合にもっとも高い価格であればその入札者が落札となります。
ほかの入札者の様子を見ながら価格を調整していく競り上がり方式と違い、落札をしたいのであればそれ相応の高値で入札しなければいけないのがこのポスティング方式です。
一方で競売や不動産会社による仲介といった従来の売却方法もあり、前者の競売とは主に債務不履行によって差し押さえされた物件を裁判所が購入者を募って売却するものです。
不動産会社の仲介による売買は、売主と購入希望者の間に不動産会社が仲介役として入るケースと、不動産会社が物件を買い取るケースとがあります。
不動産オークションは自分でおこなう取引方法のため、手間がかかるうえトラブルなどのリスクもあり、やはり餅は餅屋ということで不動産会社に依頼するのが賢明でしょう。
不動産オークションの一般的な流れとは
不動産オークションに興味があり、所有する物件を出品したいといった方に、出品から落札、決済にいたるまでの流れについてご紹介していきましょう。
まずオークションサイトに掲載するところから始めますが、このとき入札者やその出品する不動産の詳細な情報を登録する必要があります。
出品の際、最低落札価格を決めることになり、競り上がり方式での出品であれば、とりあえずは最低落札価格を低めに設定しておき、入札者を集めやすくしておきましょう。
ただあまり低く設定しすぎてしまうと、希望の額からほど遠い価格での落札となる危険性もあるため、事前に相場を調べておくことが必要です。
こうして物件を登録すれば、指定した日から入札が開始され本格的なオークションがスタートとなり、購入希望者により入札が進んでいきます。
その後競り上がり方式でもポスティング方式でも、オークション期間の最後においてもっとも高い額を提示した方が落札となります。
このとき競り上がり方式であれば、終了時間の10分以内に入札があった場合、入札がそこからさらに10分間延長されるのが一般的です。
ポスティング方式もサイトによっては、1回限りの入札ではなく条件次第では2回目の入札が認められる2回戦方式が採られているところもあります。
こうして入札が締め切られ最終的に落札者が決まれば売買契約へと進んでいきますが、不動産会社などの仲介役がいないため、出品者と落札者の個人対個人の売買契約となります。
この売買契約に関して後々のトラブルが起こりやすくなるため、この部分はもっとも重視する必要があり、互いにしっかりと確認しあってトラブルを防いでください。
ただオークションサイトのなかにはこの売買後に、不動産会社を紹介してくれるところもあり、そういったサービスを利用するのも良いでしょう。
売買契約が締結されると落札者、つまり買主のローン審査が始まり、その審査がとおれば決済、そして引き渡しへと進んでいきます。
オークションを利用すると不動産の売却を自分でおこなえるわけですが、やはり大きな金額が動くため、トラブルのリスクは抱えた状態と言えるわけです。
不動産に関しての専門知識があればそうしたリスクも減らせますが、ほとんどの方は専門知識がなく、やはり不動産売却は不動産会社に仲介してもらうことをおすすめします。
不動産オークションを利用するメリットとは
不動産の売却はなるべく不動産会社などに仲介してもらうほうがスムーズで安全なのですが、ここでは不動産オークションを利用するメリットについてご紹介していきます。
まず1つめのメリットとしては、期待以上の高い価格で取引される可能性があるというもので、これは競り上がり方式、ポスティング方式どちらにも言えることです。
オークションというものは多くの購入希望者が参加できるため、そこには常に価格の競い合いが生じ、さらに購買意欲をあおるといったシステムになっているわけです。
最低落札価格から始めても、そのままの金額で落ち着くということはほとんどなく、オークション参加者は入札を繰り返し、そのたびに入札価格は高騰していきます。
その結果、魅力のある不動産であれば周辺の同じような物件の相場以上の価格で取引がなされ、落札されるケースも珍しくはないのです。
2つめのメリットですが、不動産に限らずオークションへの出品には期限が設けられているため、その期間内に入札があればほぼ確実に落札されます。
通常の不動産取引であれば、購入希望者が現れ売買契約などの手続きを得て引き渡しとなりますが、そこに至るまでには数か月かかるのが普通です。
つまり不動産オークションの場合は、短期間で売却できるというのがメリットとして挙げられますが、売買後のトラブルを避けるためには充分な準備期間が必要です。
ただ逆に期限内に入札がない場合は、そのまま撤退する、再出品するといった方法のほかに最低落札価格を下げるなどといった工夫が必要です。
3つめのメリットはサイトに掲載するだけで無数の方に閲覧してもらえるということで、幅広い層に物件のアピールができるわけです。
まとめ
不動産の売却を考えるとき、1つの方法として不動産オークションがあります。
多くの購入希望者に物件を見てもらえるわけですが、ただそこには大きな落とし穴が待ち構えていることもあるのです。
オークション特有のリスクというものは必ず存在しますので、ご検討の際はぜひお気軽に弊社までご相談ください。
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